最近は日曜日に東京の歯周形成外科セミナーに通っています。
歯周病というのは歯を支える骨が溶けてしまう恐ろしい病気でなかなか治療するのが難しいのですが、一般的に患者さんが行うスケーリング、SRPといった歯石除去だけでは状態が安定しにくい場合に歯周外科が必要となることがあります。
メスで歯肉を切って開いて、歯茎の奥の方にある歯石や汚れを徹底的に取り除くようにすると腫れを繰り返していたり、出血や膿が止まらなかった歯が改善できることがあるのです。
またそれ以外にもインプラント周囲に角化歯肉といってインプラントを長く持たせるための防御層のような部分を作ったり、下がった歯肉を回復させるための手術なんかも行ったりします。
ただこういった手術をうまく成功させるためには高い技術が必要なのです。
外科手術というと敬遠させる患者さんも多いと思いますが、今手術を頑張って歯の寿命を5年、10年延長させるのと、明日から毎日入れ歯をとったり外したりするのとどちらがいいでしょうか?
歯周病は症状の出にくい病気なので今特に問題ないからこのままでいいやという方も多いと思いますが、抜歯しなくてはならない、入れ歯にしなくてはならない状態になってから慌てるよりも、歯を長く残すために今できることを一緒に考えていけたらと思っています。
ホームページに書いてあるように私は寄り添う医療を目指しています。
決して外科処置を無理強いしたりはしません。
ただしっかりと説明を受け、しっかりと理解し、納得の上で治療を受けていただくことが最善だと思っています。
おざわ歯科ではそんなこともやっているんだと頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。